誰にでも苦手分野はある。直さなくていい、直らないから。
こんにちは、やつはしです。
今日は苦手分野との付き合い方について書きます。
最近仕事で後輩の書いた文章を添削することが多いです。
その後輩はオシャレで服のセンスが良く、話すと芸人さんみたいに面白く、しかも教養と知性も兼ね備えています。
文章にすべき内容についてきちんと理解しており、自分なりの考察や分析も出来ています。それもユーモアがあり、読む価値があるものです。
なのに…
文章が壊滅的すぎて、内容が1ミリも伝わってこないんです!!!!
彼は作文が苦手なのです。
苦手というか、おそらく鈍いんだと思います。
例えば
「読みやすい文章を書くには、不必要な言い回しを減らし、要点を簡潔に書くのがベストです」
という一文。彼なら
「読みやすい文章は不必要な言い回しを減らすこと、そしてベストは簡潔に要点を書きます。」
このようになります。
意味が伝わるようで伝わらない…
てにをはの使い方?
主語述語の順番で書くのか、名詞を修飾する文章なのか?
「また」「そして」など接続詞の使い方が変?
など、悪気はないのですが、こんな文章ばかり提出されるので、本当に残念な気持ちになります。
彼から直接話を聞くと、やはり頭の中は素晴らしい。だからこそきちんと文章にしたいけど、彼にはそれが出来ないんです……
何度も彼に文章の書き方についてアドバイスしましたが、文章の不自然さは相変わらずです。
もちろん本気で上達したかったら方法はいくらでもあります。ですが、てにをはが変、接続詞が変、主語述語が変であることに彼は気づかないんです。
だから「まずい、変えなきゃ」とも思えないんです。
苦手分野は直らない
本当に惜しいんです。彼ほど才能ある人が、その考えを周りに伝達できないのは。
しかしどうしようもありません。
ふと自分について考えると、私にも苦手分野がありました。
それは相手の気持ちになって考えることです。
生来、感謝や優しさといった気持ちが薄い人間で、自分が一番、思ったことを言うしやりたいことをやってきました。
しかし。私にも優しくしたい相手の1人や2人います。彼らのために一生懸命、相手の立場に立ち思いやりを持って発言してみましたが、ことごとく空回りしていました。
作文が苦手な彼を諦めたのと同様、
私も相手の立場に立つのが苦手だと諦めた瞬間に、今までの人生での人間関係トラブルに合点がいきました。当時は頑張ってもうまくいかないことだらけで辛かったけど、ほぼ全て私の思いやり不足だった。しかも、彼の作文と同じでもう直すことは不可能、と考えると色々と納得できます。
諦めよう、それでも上手くいく
後輩が作文下手でも生きていけるように、
私も思いやり下手でも生きていけるはず。
というか、直しようがないので付き合っていくしかないんだな、と悟りました。
軽い絶望に襲われましたが、多分いつか気づくことに早めに気づいた、それだけのことでしょう。
これからもポジティブな諦めと共に、なるべく前向きに、自分の生き方について考えて生きたいと思います。